日本人もChatGPTと結婚する時代
人間が恋をしてる相手はAIやなく承認かもしれない
意外と知られていないんですが日本でも、生成AIと結婚する時代がきました。
去年の11月くらいに話題になったんですが、婚約を解消した女性がChatGPTに相談を始めて、そのやり取りの中で自分好みの性格や話し方を学習させた存在と関係を築いて、多い日には1日100往復も会話して、最終的にはAI側からプロポーズされて結婚式まで挙げた…ってハナシ
このニュースを見て多くの賛否が巻き起こったんですが、そりゃそうですよね?
肉体のない相手と恋愛して、しかも結婚式まで挙げるって数年前ならSFみたいな話やったからです。
でも僕的にはこの話を変わった人の特殊事例として笑って終わらせるのが一番危ないと思ってます。
法的な結婚やなく儀式としての結婚
念のため補足しておくと、これは日本の法律上の結婚が成立したという話やなくて、法的な婚姻にはちゃんと届出とか共同生活とか、義務まわりの話がついてくるわけでして、あくまでも本人にとっての愛情表現であり、関係性の宣言であり、儀式としての結婚です。
その上で本人が幸せならそれはそれで素晴らしいですし、否定する気もないです。
ただ、そこで思考停止したらあかんとも僕は思ってるんですよね。
今のChatGPTはもうSiriに毛が生えた程度やない
なぜなら今の生成AIって、もうSiriに毛が生えた程度の存在やないからです。
現代のChatGPTは、過去の会話や記憶を参照しながら、使う人に合わせて振る舞いをどんどん変えていけるのは、あなたもご存知ですよね?
好み、テンポ、言葉遣い、安心する返し方まで自分にとって心地いい形に寄ってくる。
要するに自分好みのイエスマンを育てやすい構造が老若男女問わず子供でもデキる時代ってことです。
日本人にコミュ症が爆増している件
まあ今の日本って、リアルなコミュニケーションが昔と比べてぶっちゃけ減ってますよね?
僕は普段、東京港区で生活していて、六本木の交差点などで信号を待っている間にいつも思うことがあるんです。
みんな目線が下を向いている、イヤホンを付けスマホ画面に夢中です。
仕事の連絡やマップを見ている人も中にはいると思いますが、それでもほぼ全員が下を向いているんです。
他にも渋谷で美容室のオーナーさんと稀にシーシャ行くんですが、スクランブル交差点なんて日本人の大半は下を向いて信号を待っているんですが、膨大な数がソレをしていると少しゾッとしますw
日常で人と会って喋ってても、社交辞令みたいな会話、当たり障りのない会話、空気を壊さないためだけのやり取り。
めっちゃ多くないですか?
そして仕事終わりや休みに大半が触ってるのは、Netflix、アマプラ、TVer、YouTube、TikTok、X、Threads、Instagram、ゲームアプリ。
その流れの先に寂しさや本音の置き場として生成AIが入ってくるのは、もはや自然です。
上記で挙げたストリーミングサービスやSNSはお金もそこまでかからないので、時間を潰せるのでいいかもしれませんが、時間以上に大切なモノも差し出しているのでは?と、Web業界、AI業界にいる僕は強く懸念しています。
移民時代に入ったこの国で人はAIに逃げ込み始める
しかもこれから日本は本格的な移民時代に入っていきます。隣に住んでる人の文化も言語も違う。職場でも近所でも、噛み合わない会話が確実に増えていく。「分かってくれる相手」のハードルがどんどん上がっていく時代に、24時間、自分の温度で返してくれるAIが横にいたら、そら開きたくなりますわ…
他人に言いにくいことほどAIに言う
寂しい時ほどAIを開く
しかも相手は否定しにくいし、機嫌も悪くならない、更には自分に合わせてくれる。つまりオールタイム自分の味方をしてくれるワケですよ?
そらハマる人にはハマる。
本当に怖いのは恋やなく思考の外注
ここで僕が1番怖いと感じるのはAIに恋をすることそのものより、僕らが思考まで預け始めることです。
僕は1年前にnoteにも記載しましたが「過度なAI使用や過剰なAI妄信」って、人の脳を腐らせると思ってます。
比喩…というより割とガチで言ってます。
AIは補助ツールやったはずやろ?
生成AIって本来は、自分に足りない箇所を補う補助ツールやったはずなんです。時間やコストの問題で入門できなかった領域に入るための助手であり、サポーターであり、入口やったはずが今はどうか?
・自分で考えたら分かることまでAI
・自分で解けるレベルの課題までAI
・自分で一回調べたら済むことまでAI
たとえると「徒歩3分で着くコンビニにわざわざ車で行く」ようなもんです。
そりゃ楽です、でもそりゃ太るし足腰も弱る。
便利さは上がるけど基礎体力はゴリっと落ちる。
つまり不健全と不健康が同時に進むんですよね~
昨日のNoteにも触れたけど、
便利さ=豊かさやないって、まさにこういうことやと思ってます。
AIとの感情的関わりは笑い話の段階を超えてる
しかもAIとの感情的な関わりって、もう笑い話では終わらん段階に入ってます。
共同研究レベルでも、感情を込めた使い方そのものは少数派やとしても、重い使い方や、AIを友達のように捉える感覚、長時間の継続利用は、孤独や感情的依存と結びつく可能性が示され始めてるわけでして、、、
要するにAIは便利ツールで終わる人もいれば、心の居場所になっていく人もいるってことです。
だからこそ冒頭で触れたChatGPTと結婚した日本人女性話も、僕は否定しません。
ただ同時に、これは個人の幸せの話で終わらせたらあかんテーマやと思ってます。
この先、会話生成AIがもっと賢くなって、もっと自然に寄り添えて、さらに実在している身体(フィジカルAIという実体のある人工知能)まで一般化したらどうなると思います?
その時に人は人を愛してるのか?承認を愛してるのか?自分に都合よく最適化された反応を愛してるのか?
このラインってのは、今よりもっと曖昧になります。
結論、ChatGPTと結婚する時代って、変な時代が来たな〜で終わる話やないです。僕らが孤独をどこに逃がして、本音をどこに預けて、思考をどこまで外注するのか?
その問いが、恋愛とか結婚みたいな一番深い場所にまで入り込んできたってことです。僕はこれを、AIの進化というより、人間の弱さと寂しさと便利さ依存が一気に可視化された出来事やと思ってます。だからこそ、生成AIの教育に触れてる人間ほど、この話を軽く見たらあかんなと感じてます。
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ZENさん
初めまして!「AIと結婚」というトピックが目に留まり、読ませていただきました。オタクが推しキャラと「愛情表現、関係性の宣言、儀式としての結婚」は前例が複数あるので、自然なことかなーと今は受け取ってます。
ぼくもSubstackで発信を頑張っているので、一緒に盛り上げていけたらと思い応援させていただきます。また遊びに来ますね♪
相手がAIだと傷つけられるということがないから、どうしてもそっちに逃げ込みたくなるのかなと思いました。
人と関わっていると、どうしても裏切られたり期待に応えてもらえなかったりして、自分が傷ついてしまうということが起こります。何よりも怖いのは「傷ついてしまうのではないか」という恐れなのだろうと思います。
でも、それを乗り越えて相手と心を通じ合わせられたときには、とてつもない喜びと感動があるし、それこそが人として生きることの醍醐味なんじゃないかとも思います。
それがないとしたら、とても無味乾燥なつまらない人生になってしまうのかなと感じました。